税理士が教える「クラウド会計で簡単にできる今年の確定申告」1/3

自動で帳簿作成してくれるクラウド会計・確定申告ソフト「freee」

 

12月、一年の終わりです。個人事業の人は、確定申告のことを考え始める時期だと思います。確定申告が初めての人は、やり方がわからずに不安、経験者は憂鬱な気持ちになると思います。

しかし、今年は初心者も経験者もそれほど負担を感じずに確定申告が出来るかもしれません。

目覚ましいITの進歩は確定申告にも及んでいます。なんと、自動で帳簿をつけてくれるクラウド会計ソフトが登場しました。今年は、ぜひクラウド会計ソフトのfreeeで簡単に確定申告をしてください。

今回より3回にわたって、確定申告の基本とクラウド会計freeeの概要をご紹介いたします。

freee

確定申告の基本

確定申告をした事のある人もない人も、ここで確定申告についておさらいをしましょう。

確定申告とは、今年1年間の個人事業による売上や経費を集計して決算書を作って、所得税の税額の計算書を来年の3月15日に税務署に提出し、納税をすることを言います。この税額の計算書を確定申告書といいます。

確定申告が必要な人は、基本的に所得のある人ですが、多くの場合は、個人で事業をしている人、いわゆる個人事業主です。その個人事業から利益が出ても出ていなくても関係はありません。むしろ、利益の出ていない人は確定申告をしたほうがお得です。なぜなら、今年の損失で来年の税金を減らすことが出来るからです。ただし、これは、青色申告をしている人限定です。

確定申告は3月15日までに、次の書類を税務署に提出します。

所得税の確定申告書
青色申告決算書
国民年金保険料の控除証明書
生命保険や地震保険の支払い証明書
小規模企業共済の掛け金の支払証明書
などです。

作るのに手間が掛かる書類は、青色申告決算書です。この青色申告決算書が出来てしまえば、所得税の確定申告書は80%出来たようなものです。

青色申告決算書を作るためには、今年の1月1日から12月31日までに、個人事業でお客さんに発行した請求書や逆に取引先から受けた請求書、支払いをしたときにもらったレシート類をまとめる必要があります。これらの請求書やレシート類を証憑(しょうひょう)といったりします。

そして、そのまとめた書類を集計して、青色申告決算書を作ります。青色申告決算書とは、貸借対照表と損益計算書の2つと、その明細書です。これらの書類を作るために総勘定元帳という帳簿を作成する必要があります。

ところで、国民年金保険料の控除証明書や生命保険や地震保険の支払い証明書は、直接的に個人事業には関係ないのですが、所得税の税額を計算するときに所得控除の対象になるので、証憑と一緒にまとめておいてください。

確定申告の流れ

1. 請求書やレシート類の分類

個人事業に関係する預金通帳と請求書やレシート類を集めたら、早速開始です。まず、請求書やレシート類を入金に関係するものと出金に関係するものに分けましょう。次にそれぞれと預金通帳の入出金と関係するものを抜き出します。これで、銀行口座を通して入出金した請求書やレシート類と現金で入出金した請求書やレシート類に分けられたと思います。

2. 会計ソフトへの入力

1.の作業で入出金の方法別に分類された請求書やレシート類を1枚1枚見ながら会計ソフトへ入力して集計をしていきます。大概の会計ソフトは、基本的に請求書やレシート類の入力が終われば、自動的に青色申告決算書まで作成してくれるはずです。

3. 確定申告書の作成

2.の作業で会計ソフトへの入力が完了すると、確定申告書には事業に関する所得金額は転記されているので、あとは、所得控除という項目の入力のみのはずです。所得控除とは、事業所得(事業の利益とほぼ同じです。)から個人的な支出のうち一定のものを差し引くもので、結局、節税につながる項目です。一定のものとは、国民年金保険料、生命保険や地震保険の保険料、小規模企業共済の掛け金などです。
所得控除の対象になる支払の証明書の金額を会計ソフトのそれぞれの項目に入力すると、会計ソフトが自動的に税金の額を計算してくれます。

4. 確定申告書等の提出と納税

3.の作業で作成できた書類を、3月15日までに税務署に提出して、計算した税額を納付します。
書類の提出は、税務署へ持参、郵送でも良いですし、電子申告しても良いです。電子申告とはe-Taxと呼ばれていて国税庁のHPからすることができます。納税は、確定申告書で計算した税額を所得税の納付書に転記して、その納付書を銀行、郵便局、税務署へ持っていって納税します。

以上が、確定申告の概ねの流れと作業です。

これらを見るとポイントはやはり会計ソフトへの入力にあるということがお分かりいただけたと思います。会計ソフトの進化は、著しいものがあります。背景としては、クラウドサービスなどのIT技術の進歩があげられます。

会計ソフトの進化でもすごいのが、銀行のweb通帳から自動で帳簿を作成するというソフトの登場です。

次回のコラムでは、その自動で帳簿を作成してくれる会計ソフト「freee」について詳しくご紹介いたします。

加美税理士事務所
加美 裕史(かみ ひろふみ)

 

【動画】「個人事業主・法人の青色申告なら〜クラウド会計ソフト freee 〜」

<最新情報>

▼「freee」を活用した確定申告ワークショップ(2015年1月25日(日)14:00〜@銀座)
https://www.facebook.com/events/892994437386229/

<加美裕史 プロフィール>

銀座で会計事務所を経営しております、税理士の加美裕史(かみ ひろふみ)です。税理士の仕事というのは、お客様の夢の最大化の為に、税法を利用しお手伝いする事だと考えています。ご存知の通り、税金は高いですね。法人税の実効税率が約40%ということは、売上の約40%は税金の為にやっている訳です。売上の40%に無頓着な経営者は居ないですよね。ですから、ニーズがあるのだと思います。どのようなご相談でも構いませんので、ご不明な点、ご不安な点がございましたら、お気軽にご相談下さい。

<加美税理士事務所>

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