挑戦してください!【建築家・林隆の仕事術】

建築家・林隆の仕事術「豊かな暮らし・上質な暮らしの提案」

 

一通のメールをいただいてから設計がはじまりました。求められたことは、森の中の自然環境と調和する建築形態、魅力のある内部空間、信州の厳しい冬にも耐えられる快適性でした。

クライアントさんからは「林さん、挑戦してくださいね」と。思い切った発想やデザインに期待してくれていることがわかり、今でもその日のことは鮮明に覚えています。

境界のない建築空間と構造と意匠の融合

案について議論をしている打合せの場で、突然、最終形の原型となるアイディアが生まれました。一瞬のことでしたが、暗闇に光が射したような思いで、うまくまとまる予感がしました。

コンセプトを決めて、その後で、機能の整理や意匠と構造の融合について考えていくという流れで設計が進みました。

黒い筒の家 模型

高さや広さの対比・光と影の濃淡

断面形状が円弧を描く筒状のこの家は、地形の緩い傾斜に沿って大地の中から涌き上ってきたようなイメージの細長い形状です。

屋根と外壁の境界がない外の表情、壁と天井の境界がない内の表情に特徴があります。ひとつながりの一体空間の中に、収納部や水廻りがボックス状に置かれ、そのボックス間の領域が居住空間になっています。

高さや広さの対比、そして光と影の濃淡が、住宅としての機能に付加価値を与えます。

挑戦することが家づくりの原点

高い美意識とチャレンジ精神をもちながら、クライアントさんと建築家が一緒に考え悩み、そして条件と闘いながら創っていく。これが家づくりの原点と言えるのかもしれません。

竣工当時は週末住宅として使われていましたが、現在は住宅として定住されています。

林建築設計室・林 隆

黒い筒の家 外観

<林 隆 プロフィール>

長野県松本市で建築設計事務所を主宰し、主に住宅や別荘の設計に携わる。建築主との対話を重視しながら暮らし方をデザインし、オリジナリティーのあるシンプルで合理的な建築を創っている。 日本建築家協会(JIA)優秀建築選、グッドデザイン賞、長野県建築文化賞など多数受賞。 林隆

別荘 【黒い筒の家(長野県富士見町)】

<林建築設計室>
公式サイト:http://www.h-a.jp
Facebookページ:https://www.facebook.com/ha.japan

家・土地・設計・暮らしのことなど、どうぞお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

▼お問い合わせ・ご相談はこちらから
http://www.h-a.jp/contact.html

Tags: