高原の風が吹き抜ける家【建築家・林隆の仕事術】

建築家・林隆の仕事術「豊かな暮らし・上質な暮らしの提案」

 

首都圏での多忙な生活から離れ、週末は車を走らせてこの建物を目指す。そこは安らげる場でありたいし、非日常的な遊び心もほしい。

クライアントさんからは、設計上優先順位の高い項目として ①緩い傾斜地を利用したスキップフロアーにしたい ②ロフトがほしい、という要望がありました。

何回か打合せを重ね、方向性が決まってきたのですが、なぜかしっくりこない。なぜかワクワクしない。恵まれた自然環境をどう解釈すべきなのか。

悩んだ末に4回目の打合せで、今までとは全く違う考え方を提案しました。

高原の風が吹き抜ける家

フリーハンドのスケッチがその日の資料です。居間の南面と北面に、全面開放できる大きな開口部を設けました。まさに ”風が吹き抜ける” イメージです。

自然と積極的に向き合う。この一点で勝負しました。スキップフロアーではなく、ロフトもありません。この日に大きな骨格が定まり、一気に最終プランへと発展していきました。

高原の風スケッチ

積み上げてきたものを思い切ってリセット

積み上げてきたものを思い切ってリセットしフィードバックするには勇気が要りますが、本当に大切なことは何かを見極めるには、時には必要かもしれません。

生活をするために必要な機能性は確保したい、でもそれだけではなく付加価値もほしい。

この両者のバランスを整えることが、建築の設計をする上で奥深く難しい部分でもあります。

自然と向き合う暮らし

先日、久しぶりに現地へ訪問しクライアントさんとお会いしました。建物を綺麗に維持してくださり竣工当時のままのようで、楽しい時間を過ごさせていただきました。

この別荘は、現在計画中の「林建築設計室 蓼科アトリエ」の近くです。

林建築設計室・林 隆

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<林 隆 プロフィール>

長野県松本市で建築設計事務所を主宰し、主に住宅や別荘の設計に携わる。建築主との対話を重視しながら暮らし方をデザインし、オリジナリティーのあるシンプルで合理的な建築を創っている。 日本建築家協会(JIA)優秀建築選、グッドデザイン賞、長野県建築文化賞など多数受賞。

林隆

別荘 【高原の風が吹抜ける家(長野県茅野市 蓼科高原)】

<林建築設計室>
公式サイト:http://www.h-a.jp
Facebookページ:https://www.facebook.com/ha.japan

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