キッチンを考えることは、暮らし方を考えること【建築家・林隆の仕事術(キッチン編)】

建築家・林隆の仕事術「豊かな暮らし・上質な暮らしの提案」

 

住宅や別荘のキッチンをどのようなスタイルにするか、設計プロセスの中ではとても重要で、そして、楽しい段階でもあります。一般的には、カタログを見て、またはキッチンメーカーのショールームへ行って確認しながら選択していくケースが多いと思います。

ここでお伝えしておきたいことは、メーカー既製品を選択するという方法以外に、オリジナル製作品を導入する方法もあるということです。

製作品とは、詳細まで設計して製作家具屋さんへオーダーして造る方法で、建築家が得意とする分野でもあります。既製品と製作品を併用するケース(キッチン部分は既製品、周辺の収納部分は製作品)もよくあります。

キッチンパターン

暮らし方に合ったキッチンをデザインする

キッチン廻りが確定していくまでの流れをまとめてみます。

まずは、キッチンの詳細設計に入る前に建物全体の平面プランの検討から始まります。

その時の大事な検討事項としては、
1、食堂とのつながり方(開放的か閉鎖的か、視線の抜け方)
2、動線計画(買い物品の搬入動線、ゴミの搬出動線)
3、周辺の収納部のあり方(食器棚、家電置場、食品庫、ゴミ置場、勝手口)
4、キッチンに求められる機能性やデザイン
などが考えられます。

これらの要素の総合的な検討を経て、次の段階としてキッチン部分のスタイルを決めていくことになります。

メーカー既製品か、オリジナル製作品か

メーカー既製品でいくか、オリジナル製作品でいくかの判断基準としては、
(1)機能性やデザイン(サイズ、形状)
(2)素材(①天板:人工大理石・ステンレス・木質系・タイル・石など、②面材:メラミン・木質系・ステンレスなど、③周辺の収納部と質感をどこまで合わせるか)
(3)特殊な機器の導入(コンロ、フード、シンク、水栓金具、食器洗浄機、オーブン、浄水器など)
(4)費用
などがあります。

上記の中で、優先度の高い要素がメーカー既製品では対応できないケースもあり、その場合はオリジナル製作キッチンの設計をしていくことになります。

キッチンを考えることは、暮らし方を考えること

メーカー既製品とオリジナル製作品には、それぞれの特徴があります。既製品には細やかな工夫がたくさん盛り込まれています。製作品はプランの自由度が無限です。

建主さんは設計者と十分な議論を重ねて、暮らし方に合ったキッチンのスタイルを創ることが、豊かな暮らし・上質な暮らしの実現につながるものと考えます。

キッチンを考えることは、暮らし方を考えることと言えるかもしれません。

林建築設計室・林 隆

C2-1

<林 隆 プロフィール>

長野県松本市で建築設計事務所を主宰し、主に住宅や別荘の設計に携わる。建築主との対話を重視しながら暮らし方をデザインし、オリジナリティーのあるシンプルで合理的な建築を創っている。 日本建築家協会(JIA)優秀建築選、グッドデザイン賞、長野県建築文化賞など多数受賞。

林隆
キッチンのスタイルとしては、大きくは次のように分類されます。同じスタイルでもデザインや素材の使い方は様々です。

(1)アイランドスタイル
①完全アイランド型
②テーブル一体型
(2)対面スタイル
①フラット対面型
②コンロ部分を隠す対面型
③手元を隠す対面型
(3)壁向きスタイル
①直線型
②L字型
③コの字型
④シンク・コンロ分離型

動画では上記の順に、今までに林建築設計室が設計をさせていただいた住宅・別荘のキッチンの実例をご紹介しています。どうぞご覧ください。

キッチンのスタイル別特徴 【アイランド・対面・壁向き】

<林建築設計室>
公式サイト:http://www.h-a.jp
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